正座をするとき(ひざをつくとき)の痛みは改善できますか?

茶道教室で講師をしているのですが、数カ月前から正座をする(ひざをつく)と痛みが出るようになりました。整形外科を受診したところ、変形性膝関節症と診断され、現在は保存治療で様子を見つつ講師の仕事はお休みしています。将来は人工膝関節を検討することを勧められましたが、人工膝関節では正座が難しいと聞きました。できればこれからも茶道は続けていきたく、正座やひざをつく動作はできるようにしたいです。いろいろ調べていく中で当院の再生医療を見つけました。再生医療を受ければ、再び痛みなく正座できるようになりますでしょうか?

再生医療でひざの痛みが軽減する可能性はありますが、その場合もひざをついたり、正座するようなひざに負担のかかる動作は避けていただくことが望ましいです。

■ひざをついたり大きく曲げたりする動作は負担が大きい

正座という行為自体、ひざ関節を痛める原因になります。正座をする際に大きくひざを曲げますが、この時、関節にかかる負担は非常に大きなものです。特に半月板を含むひざの後方成分に大きな負荷(剪断力など逆方向に引っ張られる力)がかかり、こうした動作を日常的に行うことで、内部の損傷が繰り返され、ひざ痛が悪化する危険性があります。正座の他、あぐら、スクワットなどの動作も同様にひざに負担がかかるため、注意が必要です。
ひざの安全を第一に考えるなら、こうした行為自体を避ける生活習慣に見直していただくことを、まずはお勧めします。

■正座は人工関節にも大きな負荷がかかる

人工膝関節は、安定した歩行や階段の上り下りなど、あくまで基本的な日常動作(ADL)を痛みなく行うことを目標として作られた器具です。したがって、正座のように過度な屈曲に対応していないタイプが多く、歩行に対する耐久性と安定性が重視されています。正座が可能なタイプも開発されていますが、人工関節での正座が可能となっても、日常的に繰り返しすことが勧められるわけではありません。人工関節では、一般的に、過剰な摩擦や衝撃が加わる動作を無理に行うと、その性能や耐久性に悪影響が出ることは避けられないでしょう。こうしたことから、多くの場合、人工関節手術の後は、仮に可能であっても正座を控えていただくように説明がなされます。

■再生医療後は正座ができるようになる?

再生医療を受けていただくことで、変形性膝関節症の痛みが軽減される可能性は十分に考えられます。しかし、治療する側として言わせていただくと、もし治療がうまくいったとしても、できれば正座は避けていただきたいです。理由は先ほど申し上げた通りで、正座はひざ関節に大きな負担になる動作だからです。治療後に正座を続けていると、関節組織の修復という再生医療で得られた恩恵が、無駄になりかねません。要は人工関節にしろ再生医療にしろ、正座自体は控え、椅子の生活で筋力をつけていただくのが望ましいということです。
再生医療のメリットとしては、正座の可否よりも、治療時にかかる体への負担を軽減できることです。膝関節に対する手術が不要で、入院やリハビリに時間を要しません。
お仕事などやむを得ない理由で正座が求められる場合はどうすれば良いか、というご質問についてですが、生活のご状況をもう少し詳しく伺った上で具体的に提案させていただければと思います。当院は完全予約制となっておりますので、もしよろしければ「はじめてのご来院予約」よりお申し込みください。

情報提供医師

石橋 徹(福岡ひざ関節症クリニック 院長)

医学博士/日本整形外科学会認定 専門医/日本リウマチ学会認定 専門医

石橋医師の詳しいプロフィール

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